名古屋探偵のつぶやきでもアップしてみましょうかね。
最近、ご両親からわが子の学校内でのいじめ調査をしてほしいという依頼が浮気調査やストーカー調査に比べてごく少数ではありますが、ポツポツと入って来るようになりました。学校内での生活を親は隣で見ていられないので、探偵がいろいろ聞き込みなどを行って情報収集するといったもの。
このいじめ調査をしていくと、子供って案外残酷な生き物なんだなと感じます。
前に最近、いじめ調査がぽつぽつと増えてきたお話の続きをいたしましょう。
大人だったら、多少の遠慮というものが湧き出てくるであろうが、子供はそんなものお構いなしで、相手を面白半分で傷つける。
しかも、そういう子供の親も親だったりします。うちの子に限って…。こういう馬鹿親が人の気持ちを考えることができない子供が増えてきてしまうのです。
実は山ちゃんには実の子供が一人います。若い頃にできちゃった婚をして嫁の浮気で離婚をしました。子供は娘です。離婚当初はなかなか娘に会う事はできませんでした。
それはなぜか…。離婚調停中だったからです。その間はとてもつらい毎日でしたよ。しかし、離れているからこそ娘の幸せを陰ながら見守るということも父親としての努めだと思いました。すると、元嫁も山ちゃんの気持ちを汲んでくれたのか、娘を会う時間を作ってくれるようになりました。今は娘と元嫁ともいい関係を築いています。
さて話がだいぶ脱線しましたが…。
親のみなさま。ご自分のお子様がいじめに遭われているというのは、どこまでをいじめととらえますか?そこが一番の問題です。ただたんなる子供同士のけんかをいじめととらえる。それだと過保護すぎますし、子供同士にもなんだかの影響がでてしまいます。一番の恐怖は、いじめをしないような子供が水面下でひどいいじめを行う事が一番こわいのです。
学校からも、学期ごとに生活アンケートみたいな感じで、今学校は楽しいですか?
とか、周りの友達でいじめられている子はいませんか?なんて、記名式で書くアンケートがあるんですよね。
記名式って、ある意味書きづらくない?って思うんですけど。
先生も誰からのなのか、把握しないと真実の確かめようもないわけで…。仕方のないことなにかもしれません。
先生も、配慮した聞き方のできる先生ならいいでいけど、めっちゃダイレクトな先生もいますよね。
そこで聞いちゃう?みたいな。
さらしものじゃん?そういう先生には二度と言いたいとも思わないですけどね。
いじめって、本当にナイーブな案件だから、扱うのも本当に配慮が必要になります。
だから、当人から話を聞くにしても、ものすごく配慮のいる事なんです。
だって、いじめで学校転校することだってあるんですから。
しかも、いじめた方じゃなくて、いじめられた方が転校するっていうへんな話。
いやいや、いじめた方が、居づらくなって転校ならまあ自業自得じゃない?って思うんですけどね。
なんも罪のない、いじめられた方が…ですよ?
納得いかないですよね。
で、そのいじめの調査でどこまで、いじめ調査でハッキリさせることが出来るのか?
子供のいじめが深刻化しています。昔のいじめっ子と泣き虫のような子供らしい関係ではありません。巨額の金銭恐喝や傷害、殺人にまで発展する深刻なケースも少なくありません。これに対して学校は何もせず、むしろ隠蔽しようとする傾向にあります。訴えても助けてもらえないと思った子供は、いじめられていることを隠すようになります。
それに対して親は解決できないどころか、子供の現状さえわからなくなっていきます。そしてそのいじめを放置する。そして犠牲者がでるというわけです。
これからもっといじめ調査が増えてくるでしょう。浮気や不倫調査もなかなかダークですが、いじめ調査もこれらに匹敵するほどのダークさがあります。
テレビでもいじめで関連の悲しいニュースが流れています。
この依頼も、そんなことにならないように願うばかりですが…。
いじめの調査依頼がはいってきました。
まだまだ残暑が続く中、子供達の長かった夏休みはもう終わりますね。
夏休みって、子供達が悪い道に外れる可能性があるんです。
柄の悪い先輩たちとつるんで夜の繁華街やゲーセンに出入りして、家にも帰らなくなる。夏休み前はとてもいいこだった子が、夏休みあけには人が変わったように不良になってしまったということはよくあることです。
今回のいじめ調査もそのような感じです。
シングルマザーの40代の依頼者からのご相談です。中学一年生の一人息子さんの様子が最近おかしいということで、調査をしてほしいという内容でした。
依頼者は三か月前に御主人と離婚をし、(御主人のDVが原因だったそう)依頼者と息子さんの二人は家を出たそうです。
その息子さんは小学校は野球が大好きでクラブチームに入っており、とてもはつらつした礼儀正しい少年だったようです。
しかし中学校に入ってからあんなに大好きだった野球部も知らぬ間にやめてしまい、とても人が変わってしまったようです。
夏休みって良くも悪くも子供の生活環境が変わることもあって、変化の時期なのですね。
夏休みはほとんど家には帰らなくてお母さんもとても心配されていたようです。
しかし、シングルマザーとして息子さんを育てなくてはいけないので、日中はスーパーでレジ打ち、夜はビルの清掃をしているんだとか。
親子のコミュニケーションもとれていないようでした。たまに息子さんに話を聞くんですが、うるさいと怒鳴って部屋に入ってしまうそう。
でもちらっと息子さんの顔をみたら、目の周りがすごいあざになっていたそうです。息子さんに問い詰めても転んだだけた!といって家を出て行ってしまう始末。
息子さんの日中の様子を調べてほしいという内容です。これは早急に調べる必要があるためすぐに対応しますとお伝えしました。
今回のいじめ関連の調査結果ですが、中学生の息子さんの様子がおかしいということですぐに調査を開始しました。すると、いろいろなことが分かりました。
息子さんの周りにはチンピラのような輩がおりました。そのチンピラは息子さんの中学生のときの先輩だったようで、高校にもいかずにふらふらしているんです。
その輩の一人金髪のTという男がリーダー格で息子さんを取り囲んでいるのです。そしてその輩たちは息子さんを連れ出し、なにか気に食わないことがあると息子さんに暴行を加えたりしているということです。
息子さんもだれにも相談できない状態になっているはずですし、相談したところで輩たちの逆襲が怖くてどうしようもない状況だと思われます。
お母さんにご報告しましたら、警察に相談してみてそれでもどうしようもなくなったら、中学校を転校させてどこか遠い地へ引越ししようと思いますとおっしゃってました。
息子さんを守るのはお母さんしかいないのです。
見て見ぬふりをする大人はこの世界にはたくさんいます。
そんな大人のせいで子供達が辛く悲しいことになりかねないのです。
いじめという言葉では済まされないもはや事件であると言ってもいいような実態に私も驚いてしまったほどです。
探偵に出来ることはいじめの調査する事ですが、このように何が起こっているのか事実を捉えたことで、警察にも相談しやすくなったと、おしゃっていました。
どうか息子さん・お母さんにとって平穏な日がおくれますように。
自殺調査というのも、入ってくるんですよ。
60代のご夫婦が弊社に来られました。お二人ともとてもやつれているようでした。お話をお聞きしました。
「35歳の一人息子が先日自宅の自分の部屋で首つり自殺をしました。なにか遺書のようなものがあるかどうか息子の部屋中を調べたのですが、まったく遺書はでてこなかった。勤め先でもとてもよくしてもらっていたので、悩みなんてなかったのだと思ってましたが自殺をしてしまった。わたしたちは息子が自殺をした理由を知りたいのです。それを知りえない限り私たち夫婦は前に進むことができないのです。自殺をする前兆なんてまったくなかったのです。息子の自殺した理由をこちらでお調べしていただくことは可能でしょうか?どうか宜しくお願い致します。」
なんともダークなご依頼ですが、自殺をされた原因を調べることは不可能ではないですね。可能です。
しかし亡くなった方とゆかりのある方への聞き込みなどになるので、もしかしたら大した情報は得られないかもしれないですがそれでも宜しいでしょうか?と依頼者には先に了解を得ることになります。
ご夫婦はそれでもいい、息子が自殺した理由に繋がるなにかが分かれば私たちは前に進めるということでしたので、さっそく調べてみましょう。
息子さんがお勤めされていたのは土木建築やさん。このような職場は縦社会もきつくもしかしたら息子さんに何かあったのかもしれない…。元この土木建築やさんでお勤めされていた人(Aさん)とコンタクトをとることができました。
お話を聞くといろんなことが分かりました。息子さんは土木建築やの社長や上司、部下にいじめを受けていたというのです。しかし息子さんは正義感が強くいじめに屈する事もなく日々仕事に頑張っていたらしいのですが、ある決定的な事件があったそうなのです。部下の財布がなくなったということで、息子さんが濡れ衣を着せられるという事件があったそうです。しかし、息子さんはみんなからお前が盗ったんだろうと言い続けられ当初は否定していたそうなのですが、最後には自分が盗りましたと泣いて謝ったそうです。そんなひどいことがあったのか…。
元従業員のAさんだけが息子さんが財布を盗むことなんてするはずないと社長に訴えたそうなのですが、息子さんは実際は罪を認めた。それ以外の事実なんてない!もしかしてお前が盗ったのか!なら首だ!と怒鳴られたそうです。結果的には社長は息子さんに対して罰という形で給料三か月分お給料を支払わなかったそうです。
しかし息子さんは会社を辞めることなくなににも逃げることなく日々仕事を頑張っていたそうです。それはやはり仕事が好きだったから。息子さんが自殺してからAさんはその土木建築を辞めたそうです。息子さんを助けることができなかった自分に責任を感じて自主退職したんだそうです。なんともつらい話だ…
自殺するまで会社を辞めずに頑張ってきた息子さん。しかし毎日のいじめにやはり心が折れてしまいうつ病にかかってしまい、現実から逃げたいがため突発的に自殺をしてしまったのか…。
山ちゃんが調べた結果、これ以外に自殺をする理由は見受けられなかったので自殺の原因は会社によるいじめということで間違いないとわたしは思います。
さっそく依頼者に報告です。
ご夫婦が来られました。結果を報告しましたらご両親二人とも嗚咽のような声で泣いておられました。自殺をした人間は死んでそれで終わりだが、残された人間がものすごい辛い思いをするのです。しかも子供が親よりも先に死んでしまうなんてとてもじゃないけどつらい。
しかし、自殺の理由が分かったためご両親は弁護士に相談して、会社でのいじめが原因で息子が自殺をしたということを公にしたいとおっしゃっていました。さっそく山ちゃんの知り合いの敏腕弁護士をご紹介しました。
これで少しは残された遺族が前に進めることができればいいなと思います。
先日、ネットの話題で、会社勤めに疲れたお子さんが両親に、こんなラインを送ったと言う記事が載っていました。
仕事辞めたい、と。
すると、やってみないと分からないものね。
お疲れ様でした。しばらく、心を休めて下さい。
という返事が入ったそう。
なんと、温かいご両親!
もう少し頑張ってみたら?とか、根性がないな!って言ってしまいそうな所を…。
親の鏡だわなんて思ってしまいました。
お子さんが、きっと、一生懸命頑張る子だって分かっていたのでしょうね。
だからこそ、そんな子が弱音をはくなんてことは、よっぽどに違いないということで、そのように返事をしたのでしょう。
私もそんな親になりたいなんて思ったのでした。
人生生きているといろんな事がありますよ。
親として出来ることはそんなにないけど、親しか出来ない事っていうのもあるはずで…。
でも、一番近くにいるはずの、毎日顔を合わせている子供や家族の事が分からないこともいっぱいあって…。
何も出来ないこともあって。
難しいものです。
これで調査終了です。
またご報告しますね。