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浮気したい女

名古屋探偵調査会社から主人宛に届いた封書の中身を空けてみた。

「御主人から請求された慰謝料とY氏の奥様から請求させていただく慰謝料を相殺という形でこちらも了解しました。」といった内容のものだった。旦那が探偵の男と掛け合ってくれたのだろう。

それから私たち夫婦はいい関係にもどったというか、以前よりも仲が良くなった。お互いの思いやりの気持ちを忘れないようにしようと心掛けている。

浮気なんていいことがない。浮気をしている間だけ当事者たちが楽しい夢を見れるだけ。

みんなが傷つくんだ。今回の件でよく身にしみて分かった。

でも、旦那との関係が修復できたことだけは今回の浮気でただ一つ感謝することかな。

でも、もう浮気はこりごりだ。

 

浮気したい女

忘れもしないあの日。

とある日、名古屋探偵調査会社と記載された郵便物が届いた。なんだろう…。宛名は私と旦那あてに二通届いた。旦那の郵便物は勝手に開けれないので、自分のだけを空けたら…。

Y氏の奥様が慰謝料請求を取り下げるといったものだった。これはいったいどういうことだろう。

旦那にすぐ連絡をした。すると、旦那は、「自分あてに届いた郵便物も空けていいからすぐに空けて!」と言われたので空けたらこう書かれていた。

浮気したい女

わたしたち夫婦は離婚という結果では無くて、わたしの主人がわたしの浮気相手であるY氏に慰謝料を請求するなんて驚いた。たんたんと話す旦那に私は少々驚きを隠しながら以前に探偵の男からもらった名刺を旦那に渡した。

あれから2か月。それ以来旦那から浮気のことや探偵の男に連絡をとったというなにも話がなくなった。わたしはもちろんあれからY氏とも連絡をとっていない。あの探偵事務所の男からも連絡がない。それが多少心配ではある。

 

浮気したい女

主人に呼ばれて外へでた。

「はっきり言って浮気をしたって聞いて、離婚を考えた。でも、子供達と朝、話をして、パパとママが最近仲良くないから悲しいって言われた。子供のことを考えると離婚はよくないんだろうと思ったから、離婚はしない。でも約束して欲しい。もう浮気をしない、その浮気相手と絶対会わないと。約束やぶったら次は離婚をする。それでいい?」

私は泣いてうなずいた。「慰謝料も請求されたんなら僕が払う。やっぱり相手の奥さんを傷つけたの間違いない事だから。で、かわりと言ってはなんだけど、僕が浮気相手の男に慰謝料を請求しようと思う。その探偵の連絡先を教えて。」

浮気したい女

次の日、朝起きたら旦那と子供たちがいなかった。もしかしてでていったの!!!慌てて家中を探すと、リビングの机の上にメモが置いてあった。「ちょっと散歩行ってくる。パパより」

朝食を作って待っていよう。

「ただいま~!」子供たちの元気な声が聞こえた。作りたてのホットケーキをみるなりとても喜んだ。すると、旦那が私を呼んだ。「ちょっと外来て。」私は何を言われるのかドキドキしながら外へ出た。離婚を切り出されたらもうそれは仕方がない。

浮気したい女

私が泣きじゃくって心配そうだった旦那の顔が今にも怒り出しそうな厳しい顔にかわっていった。

「そうだったのか。僕の責任でもあるのかな。忙しかったから寂しい思いをさせていたのかな。分かった。しばらく考えさせてくれ。」それだけを言い残すと、旦那は子供たちが寝る子供部屋へ行ってしまった。旦那と子供を失うやっぱりもう無理だね。後悔しかない。Y氏とのあの時間をなかったことにできるのならしてほしいと心の底からわたしは祈った。

私は旦那からもらったネックレスを握りしめて泣いた。

浮気したい女

「ごめんなさい、SNSで知り合った男性と浮気をしてしまったの。でもその男性が離婚調停中ということで私も浮気に奔ってしまったんだけれど、その男性の奥様が探偵を雇って証拠を集めて、私に慰謝料を請求すると言われたの。まだいくらか分からないんだけど…。こんなことになって本当にごめんなさい。でも浮気をした理由なんて特にないの。ただ寂しかったから。でももうその男性とは会わないという約束をしたわ。私たちもう無理よね。」

 

浮気したい女

わたしは間違っていたんだ。旦那が浮気していると思い込んでいたわたしは間違っていた。もう全てを失ってしまうだろう。あの何気ない生活・子供たち・すべてだ。

旦那は私が尋常じゃない位泣いていたことになにかを察知したようだった。

「なにかあったのか…?」笑顔だった旦那の顔がとても心配そうな顔にかわった。今話すべきではないだろうけどもう隠すのは限界だ。もう仕方がない。浮気をしていたのはわたしだけだったんだから。

私は涙をこらえて旦那に伝えた。

 

浮気したい女

子供達と旦那が好きなハンバーグを食べ終わり、久しぶりに四人でみんなでお風呂に入って子供たちが寝たあとに、旦那がワインを飲んでいた。「お前も飲む?」と言われて、「うん。」と向かいに座った。

子供たちが寝た後は本当に静かだ。

「あ、そうだ!」と言って、旦那のカバンに中から何かを取り出した。「この前の出張先で買って来たんだ。出張から帰ってから渡そうと思ったんだけど、お前機嫌悪かったから…。いつもありがとうの気持ち。気にいってくれるといいんだけど。」

 

浮気したい女

探偵の男と話し合いが終わって家に帰ると、子供たちと旦那が楽しそうにゲームをして待っていた。こんな当たり前の風景が無くなるのはとてもつらい。でもそれを失うような不倫をしてしまった私の責任であるし、自業自得なのだ。なので、私は気持ちを切り替えて普通に「ただいま~。」と言って、晩御飯の支度に取り掛かった。子供たちと旦那がおなかすいた~と騒いでいる。なので今日は旦那と子供たちが大好きなハンバーグにしよう。